子どもはテレビゲームで目が悪くなるの?
- Gains
- 2020年10月3日
- 読了時間: 5分
更新日:2020年10月10日

新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が長くなりました。
自宅で過ごす時間が長くなると、子どもたちは当然大好きなテレビゲームをしたがりますよね?
でも、親としては目が悪くなるのではないかと気になってしまいます。
一般的に言われているテレビゲームをすると目が悪くなるというのは本当なのでしょうか?
子どもをとりまくデジタル家電
小学校の授業でのタブレットの導入、スマートフォンでの動画視聴、家庭用ゲーム機でのテレビゲームなど、子どもたちは日々デジタル家電の画面を見て生活しています。
食事中にもスマホの画面を見ている子どもをしかった経験のある人も多いのではないでしょうか。
平均すると半数以上の子どもたちが1日にテレビゲームをやる時間が1時間以上であるという調査結果もあります。
私が子どもの頃も、長いと1日3時間以上テレビゲームをやっていた記憶があります。
私はテレビゲームをやりすぎだったのかもしれませんが、多くの子どもがテレビゲームに少なからず時間を使っているのは事実のようです。
テレビゲームで目が悪くなる可能性はある
テレビゲームで目が悪くなる可能性はあるようです。
これはテレビゲームに限った事ではないのですが、近くのものを見て何らかの作業をする人に近視が多いという調査結果があり、それが根拠となっています。
テレビゲームを行う場合も近くの画面をずっと見る事になるので、近視になる可能性があります。
もっと顔の近くで画面を見るタブレットやスマホは近視になる可能性が更に高いと言う事ができます。
これは、水晶体が長時間厚い状態のままになるためで、水晶体を動かす筋肉がうまく機能しなくなるためと考えられています。
多くの場合は仮性近視と言って、近くのものを見続けた場合の近視は一時的なものであると考えられていますが、水晶体が厚い状態がずっと続くともとに戻らない持続性のある近視となってしまいます。
目が悪くなる原因は遺伝もある
テレビゲームで目が悪くなる可能性があると書きましたが、目が悪くなるのは近いものを見た場合だけではありません。
近視は遺伝的要因も大きくかかわっていると考えられています。親族に近視の人がいると、本人も近視である事が多いです。
近いものをずっと見る生活をしていない人でも両親が近視であると子どもも近視になるという研究結果があります。特に強度近視は遺伝的要因が大きい事が分かっています。
ただ、近視は劣勢遺伝なので、両親が近視でなくても子どもが遺伝によって近視になる場合もあります。
目が悪くなる原因は遺伝的要因と環境的要因の組み合わせによる
毎日近くのものを見続けていても近視にならない人もいますし、親族を遡っても近視の人がいないのに近視になっている人もいます。
遺伝的要因と環境的要因がどのように関係して近視になるのかは実はよく分かっていません。
遺伝的に近視になる要因があったとしても、強度近視でない限りは環境の改善によって近視を改善できるという医師もいますし、逆に環境による近視は多くの場合仮性近視でほとんどが遺伝的要因によるものだという医師もいます。
いずれにしても、私たちができる事は環境的要因で近視になる事を防ぐ事なので、近くのものをずっと見るという環境があるのであれば、その環境を改善する必要があります。
つまり、毎日長時間テレビゲームをしている子どもに対しては、テレビゲームをする時間を短くするように働きかける必要があります。
子どもにとってテレビゲームは重要なコミュニケーションの手段
学校に行けば今流行っているゲームの話になるでしょうし、今はゲーム内でオンラインでコミュニケーションがとれる時代です。
それらのコミュニケーションによって子どもが楽しく学校生活を送れるという事もあるので、テレビゲームを完全に禁止してしまうのも考え物です。
これは私個人の考え方ですが、楽しみにしているものを禁止するだけではそれはストレスになってしまうので、例えば外で遊ぶ事の楽しさを教えるなど、ストレスなく近視を予防できる子どもとの接し方が大事なのではないかと思います。
もちろんこれはテレビゲームと勉強との関係においても言える事で、テレビゲームをやめて勉強しなさいと頭ごなしに言うよりは、興味のある分野の楽しさを教えてそれが自主的な勉強に繋がるような接し方が必要であるように思います。
視力を回復するための体操
視力を回復するためには、遠くのものと近くのものを交互に見る目の体操が効果的です。
2時間近くのものを見る作業をしたら、この体操を5分間行う事が理想です。これは子どもに限らず大人もです。
室内で2時間作業したら、一度外に出てこの目の体操をする事は精神的なリフレッシュにもなるのでおすすめです。
それと、目を閉じたまま、電気スタンドで目に光を当てたり、電気スタンドを消して暗くしたりを10秒ずつ繰り返す事もやってみましょう。
最後に、目を閉じたまま優しく目を押さえる体操をしてみてください。強く目を押さえると眼球を傷つけてしまう可能性があるので、優しく目を押さえてください。
水晶体に直接圧力をかける事ができるので、効果的です。
まとめ
子どもはテレビゲームで目が悪くなる可能性があります。
ただ、遺伝的要素もあるので、テレビゲームをやめたからと言って100%近視が改善される訳ではありません。
少なくとも生活環境が近視になりやすいものである場合にはそれを改善しましょう。
テレビゲームは子どもの重要なコミュニケーション手段の一つなので、無理にそれを取り上げるというよりは、テレビゲームをする事を許容しつつも、うまく他にも興味を向けるという対応が必要であると思います。
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